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大腸カメラ検査

苦痛の少ない検査のために

大腸カメラ検査のイメージ画像
  • 少しでも苦しくない大腸カメラ検査のために日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医がサポートしてまいります。
  • 苦痛の少ない大腸カメラ検査を行うため、少量の鎮静剤を使用した検査を行っています。
  • 検査時間は約30分~60分です。(個人差があります。)

同日に胃と大腸の内視鏡検査が可能です。
土曜の検査も行っております。

ポリープがみつかれば、その日に切除を行います。
(病変が大きい場合は、相談の上ご紹介させていただきます。)

このような症状はございませんか?

  • 便潜血検査で陽性と診断された
  • 腹痛がある
  • 血便
  • 大腸がんが心配な方
  • 便秘
  • 下痢
  • 便が細い
  • お腹に張りを感じる
  • 貧血
  • 体重の減少
など

便潜血検査で陽性(異常あり)になった場合

2日のうち1日でも陽性となった場合には、大腸内視鏡検査を必ず受けましょう。 大腸がんだけではなく、前がん病変と考えられる大腸ポリープ(腺腫性ポリープ)についても精査を行います。(当クリニックでは日帰りでの大腸ポリープ切除術も行っております) 大腸ポリープ切除を切除することで、その後の大腸がん罹患リスクが減少します。 2日とも陰性(異常なし)の場合も、一年に一度の便潜血検査(大腸がん検診)を受けましょう。

血便について

便器が真っ赤になるような出血がある、トイレットペーパーに血がつく、便に血が混ざっている、このように排便時に出血した、という経験は多くの方がお持ちだと思います。 痔による出血と、そのまま放置されることも多いようですが、血便、肛門出血の原因は痔の出血ばかりではなく、大腸のがん、大腸ポリープや潰瘍性大腸炎などたくさんの原因があり、治療を始めるためには消化器内科での診察を受けることをお勧めいたします。

大腸カメラ検査の流れ

大腸カメラ検査のイメージ画像2

当クリニックで一度診療を受けていただき、問診、検査の説明、下剤などをお渡しいたします。
ご自宅または当クリニックにて下剤を内服していただきます。
検査開始時間により異なります。

準備

大腸カメラ検査のイメージ画像3
  • 電話・ネットから予約を取ってください。
  • 検査の前々日迄にはご来院してください。検査食・検査の説明を行います。感染予防の為、事前に血液検査を行っています。検査結果をお持ちの方はご持参ください。

①検査前日

  • 腸の中に残りにくい検査用の食事を朝・昼・夕と食べてください。
  • 睡眠前に2錠の下剤を服用し、普段より多目に水分を接取してください。

②検査当日

大腸カメラ検査の検査当日イメージ画像
    • 朝食は摂らず来院してください。
      水分(お茶・お水・スポーツドリンクなど)はOKです。
    • 高血圧・心臓病の薬を服用している方は、検査終了後に服用して頂きます。
    • 朝自宅で腸洗浄剤を服用して頂きます。下剤服用後数回排便があり、その後、黄色水様になれば準備OKです。
      (クリニック内での服用も可能です。)
    • 便のにごりがなくなり、うすい黄色の水様の便になったら腸はきれいです。
      クリニックにて検査用のパンツに着替えていただきます。
    • 身体の水分の補給をするために点滴を行います。
    • 検査台に横になります。力を抜いてラクに。
    • ご希望の方は鎮静剤を使用します。
    • 検査は約15~30分で終了です。(個人差があります。)
    • ポリープが見つかった場合は同時に切除可能です。
    • 鎮静剤を使用した場合1時間ぐらい休憩が必要です。
    • 検査当日に結果説明を行います。
    • ポリープを切除された方は、その後の注意事項があります。
    • 組織を採取した場合は約7~10日後に結果を説明いたします。
    • 麻酔を希望される方は、検査当日は車、バイク、自転車の運転はお控えください。その他の交通手段をご利用ください。

下剤を飲まない大腸内視鏡検査

下剤を飲まない胃・大腸カメラとは、下剤なしで胃カメラと大腸内視鏡検査を受けられる検査のことです。
従来、大腸内視鏡検査を受けるには腸をきれいにするための下剤を約2ℓ程度も飲む必要がありました。
「下剤を飲まない大腸内視鏡検査」では、胃カメラの時に下剤を腸へ直接送ることで下剤なしで腸をきれいにできます。
大腸内視鏡検査では、約2時間で約2ℓもの下剤を飲む必要がありますが、人によっては腸がきれいになるまでの時間も長く、下剤内服開始から4時間以上かかることもあります。

そのため、途中で強い吐き気などに襲われて飲めなくなり、検査を断念したり体調を崩してしまう方が少なくありません。

胃カメラの検査中に腸から下剤を注入する「下剤を飲まない胃・大腸カメラ」では、下剤を飲む必要がありません。
また、腸洗浄の効果が高いため、注入量も1ℓ強と半分程度で済み負担が軽くなります。
腸がきれいになる時間も約2時間程度と従来法の半分の時間で済み、検査を受けるまでの時間が大幅に短縮できます。

下剤を飲まない胃・大腸カメラの利点

「下剤を飲まない胃・大腸カメラ」では口から2ℓの下剤を内服する従来法に比べ、以下のようなメリットがあります。

  • 口からの下剤内服が0になる。
  • 体内への下剤の総投与量が1ℓ強と少ない。
  • お通じがきれいになるまでの時間が2時間弱と短くなります。
  • 必要な下剤投与量には個人差があり、あくまで目安です。
  • お通じがきれいになるまでの時間には個人差があり、あくまで目安です。

下剤を飲まない胃・大腸カメラのデメリット

「下剤を飲まない胃・大腸カメラ」のデメリットとしては、必ず胃カメラも同時に受ける必要があることです。逆にいうと、胃カメラと大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を午前だけで同時に受けることができるため、メリットといえます。

当クリニックの下剤を飲まない胃・大腸カメラのこだわり

下剤を飲まない大腸内視鏡検査の下剤注入法には3つのこだわりがあります。

①麻酔を使って眠ったまま下剤注入法は終了

下剤注入時(胃カメラ)から鎮静剤を使用しますので、眠っている間に胃カメラと下剤注入が完了します。

②炭酸ガスを使って検査後も楽に

胃や腸の観察のときには、病気を見逃さないために原則として送気する必要があります。
炭酸ガスは、胃腸に送気した時に空気に比べて約200倍もの速さで体に吸収されます。
そのため、送気のときに炭酸ガスを使用すると空気を使用した場合に比べて検査中はもちろん、検査後のお腹の張りを抑えます。大腸内視鏡検査の全例で炭酸ガスを使用しています。

③従来法よりも2時間弱も洗浄時間が短縮

従来の大腸内視鏡検査は、口から下剤を飲み始めてからお通じがきれいになるまでに平均3時間程度かかっていました。
下剤注入法では、直接十二指腸から下剤を注入するため、口から下剤を飲む従来法と比べてお通じがきれいになる時間が短縮されます。

下剤を飲まない胃・大腸カメラの安全性

「下剤を飲まない大腸内視鏡検査(下剤注入法)」は、東大病院の後藤利夫先生らによってに考案され、すでに日本全国1万件以上の実績があります。

こんな方におすすめです

  • 短時間ですべての検査を終わらせたい
  • 下剤の味が口に合わない
  • 胃カメラと大腸カメラを一回で同時に受けたい
  • 下剤を2ℓも飲めない

大腸カメラ検査の費用について:保険診療3割負担の方

診察料・使用薬剤料他 約2,000円~3,500円
大腸カメラ(検査のみ) 約5,000円
生検・病理組織検査 約3,500円~7,000円
大腸ポリープ切除術 約17,000円
合計 約8,000円~30,000円

大腸カメラ検査 Q&A

大腸カメラは痛いの?
痛みを軽減する方法
熟練した医師による検査:経験豊富な医師が行うことで、スコープ操作を工夫し、痛みを最小限に抑えることができます。
鎮静剤や鎮痛剤の使用:鎮静剤を使用することで、意識を和らげ、痛みを感じにくくすることが可能です。
二酸化炭素ガスの使用:空気ではなく二酸化炭素ガスを使用することで、体内への吸収が早く、腹部の膨張感を軽減できます。
適切な医療機関の選択:痛みを軽減するためには、設備が整った医療機関や内視鏡検査の経験が豊富な医師がいる施設を選ぶことが重要です。
大腸カメラ検査は重要な検査であり、不安や痛みを感じる方もいますが、適切な対策と準備でその負担を軽減することが可能です。
大腸カメラでわかる病気は何があるの?
大腸カメラでわかる病気
大腸がん: 大腸の粘膜細胞から発生する悪性腫瘍で、初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると血便や便秘、下痢などの症状が現れます。
大腸ポリープ: 大腸粘膜にできた隆起性の病変で、多くは良性ですが、放置するとがん化するリスクがあります。
潰瘍性大腸炎: 大腸の内壁に慢性的な炎症と潰瘍が生じる疾患です。腹痛や下痢、血便などの症状を引き起こします。
クローン病: 消化管全体に炎症を起こし得る慢性疾患で、特に小腸と大腸に影響を及ぼします。
大腸憩室症: 大腸壁に袋状の憩室が形成される状態で、炎症や出血を起こすことがあります。
感染性腸炎: 細菌やウイルスによって引き起こされる急性の腸炎です。
虚血性腸炎: 血流不足により大腸の一部が炎症を起こす疾患で、特に高齢者に多く見られます。
過敏性腸症候群: 腹痛や不快感を伴う慢性的な消化器症状を引き起こす機能性疾患です。
これらの病気は、大腸カメラによって早期発見と適切な治療が可能です。特に40歳以上の方や家族歴がある方は定期的な検査を受けることが推奨されています。
大腸カメラを受ける頻度はどのくらいが望ましいの?
年齢別の推奨頻度
40代以降: 大腸癌のリスクが増すため、40歳を超えたら一度は検査を受けることが推奨されます。その後の頻度は検査結果に基づいて決定されます。
50代・60代: 大腸癌の発生率が高まるため、より頻繁な検査が推奨されます。特に50代で初めて検査を受ける場合は、その後のリスク評価に基づいて適切な間隔でフォローアップを行うことが重要です。

リスク要因による調整
ポリープの有無: ポリープが見つかった場合、そのサイズや数によって次回の検査までの期間が短くなる可能性があります。大きなポリープや多数のポリープが見つかった場合には、1~2年後に再検査を行うこともあります。
このように、大腸カメラ検査は個々の健康状態や過去の検査結果によって頻度を調整することが重要です。医師と相談し、自身の健康状態に応じた適切な頻度で受診することをお勧めします。
大腸カメラ前の注意点はどこに気を付けるべきなの?
  1. 食事制限
    2~3日前から: キノコ類、種や皮のある果物(キウイ、スイカ、メロン)、トマトなどの植物性の皮、食物繊維や脂肪分の多い食品を避けます。
    前日: 消化の良いものを摂取します。素うどんや白粥などが推奨されます。ゼリーや飲み物のみで過ごすと、当日の下剤が少なくて済むことがあります。
  2. 水分摂取
    検査数日前から積極的に水分を摂取し、便通を整えます。
  3. 薬の服用
    糖尿病などで常用薬がある場合は、事前に医師に相談が必要です。
  4. 前処置
    検査前日または当日に下剤や腸管洗浄剤を服用し、大腸をきれいにします。服用方法については医療機関の指示に従います。
検査当日の注意事項
  1. 飲食禁止
    検査当日は飲食、喫煙、薬の服用は禁止されています。ただし、常備薬については医師に相談してください。
  2. 服装
    着替えやすい服装で来院します。
検査後の注意事項
  1. おなかの張り
    炭酸ガス送気システムを使用することで、おなかの張りは軽減されますが、ガスを出す体操をするとさらに楽になります。右向き、腹ばい、左向き、仰向けと体勢を変えることが推奨されます。
  2. 飲食と運転
    飲食は検査後1時間後から可能です。車や自転車の運転は翌日から許可されます。
  3. 生活制限
    組織採取やポリープ切除を行った場合は、消化に良い食事を心がけ、激しい運動や長風呂は避けるようにします。また、便に血液が混じる場合は医療機関へ連絡が必要です。
    これらの注意事項を守ることで、大腸カメラ検査がスムーズかつ安全に行われることが期待できます。
大腸カメラ後の食事はどのようにすれば良いの?
避けるべき食材と飲み物
刺激物: 辛い食べ物や香辛料を含む料理(例: キムチ、唐辛子)。
脂っこいもの: 揚げ物や脂肪分の多い肉(例: 天ぷら、フライドポテト、ベーコン)
アルコールとカフェイン: 血流を促進し、出血リスクを高める可能性があるため。
繊維質の多い食材: ごぼうやこんにゃくなど消化しにくいもの。
おすすめの食材
消化に良いもの: 白米のお粥、うどん、雑炊など。
柔らかく調理した食材: 煮物や蒸し料理(例: 大根や人参の煮物)。
低脂肪のタンパク質: 鶏ささみや白身魚。
食事を再開するタイミング
検査後1時間ほどで麻酔が切れ、水分を少し摂取して気分が悪くならなければ、消化に良い軽めの食事から始めてください。
ポリープ切除などを行った場合は、3日程度は特に注意して消化に優しいものを摂るようにしましょう。
これらの指針に従って、徐々に通常の食事へ戻していくことが大切です。体調に応じて無理せず、医師からの追加指示があればそれに従ってください。
大腸カメラでポリープが見つかったらどうなるの?
大腸ポリープの切除
  1. 切除の必要性
    大腸ポリープは、良性であっても将来的に大腸がんに進行する可能性があるため、切除が推奨されます。
    特に腫瘍性のポリープ(腺腫)は早期に切除することが、がん予防に重要です。
  2. 切除方法
    大腸内視鏡検査中にその場でポリープを切除することが可能です。これは「ポリペクトミー」と呼ばれ、日帰り手術として行われることもあります。
    切除方法には、スネアを用いた電気的切除やコールドポリペクトミー(熱を使わない方法)などがあります。選択はポリープの大きさや形状によります。
切除後の対応
  1. 病理検査
    切除したポリープは病理検査に回され、その性質(良性か悪性か)が確認されます。
  2. 経過観察
    良性の場合でも、定期的な大腸内視鏡検査を受けて経過を観察することが推奨されます。これは、再発や新たなポリープの発生を早期に発見するためです。
リスクと注意点
  1. 副作用と合併症
    一般的な副作用としては出血や感染がありますが、これらは稀です。
    切除後は一時的な食事制限や生活習慣の見直しが必要になる場合があります。
    大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合には、医師と相談しながら適切な対応を取ることが重要です。

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院長
飯田 哲士
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診療内容
内科・消化器内科・内視鏡内科
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