成人の予防接種
当クリニックでは成人の予防接種として、下記の予防接種を行っております。
- MR(麻疹・風疹混合)・・・9,500円
- 麻疹・・・5,500円
- 風疹・・・5,500円
- 水痘(水ぼうそう)・・・7,000円
- 破傷風・・・4,000円
- 肺炎球菌ワクチン(芦屋市の受診券をお持ちの方は健康保険証と一緒に必ずご持参下さい)
肺炎球菌(助成対象外の方)・・・8,800円 - インフルエンザ・・・
13歳~64歳の方:1回目3,000円 2回目2,800円
65歳以上の方で芦屋市に住民登録のある方:1,500円 - B型肝炎
その他のワクチンについてはお問合せ下さい。
- ワクチンがお取り寄せとなる場合がございますので、接種希望の方はクリニックまでお電話をお願いいたします。
インフルエンザについて
インフルエンザウイルスの感染により起こる病気で、風邪に似た症状を起こしますが、発熱・頭痛・関節痛・倦怠感などがより強いことが特徴です。
インフルエンザの診断は症状・診察所見・検査結果などを総合して医師の診断により行われます。迅速検査はインフルエンザでも陽性にならない場合があり、検査の結果だけでは判断できません。
経過と治療
感染すると4~5日上記の症状が続くことが多いと言われていますが、早く解熱する場合もあれば長引く場合もあり、個人差があります。
ウイルスの増殖を抑える内服薬や吸入薬、点滴薬があります。
合併症
- 脳炎…頭痛、吐き気が強くなる。意識がもうろうとして、急にそれまでとは違った行動を起こす。
- 肺炎…咳、痰、息苦しさなどが付くよくでる。
抗インフルエンザ薬の副作用
タミフルなどの使用によって、急に走り出したりするなどの異常な行動がより多くなる可能性が指摘されたことがありましたが、現在、お薬との関連ははっきりしていません。しかし、インフルエンザによる脳炎でも同様の症状ができることがあるため、治療中は子供さんから目を離さないようにしましょう。
- 急な高熱はクリニックで治療を
-
くしゃみ・鼻水・咳・のどの痛み・発熱・倦怠感などの症状が見られる場合、全てまとめて「風邪症候群」と呼ばれています。急性鼻炎、咽頭炎、気管支炎などの総称ともいえます。風邪症候群の80%は、ウイルス感染によるものですが、インフルエンザ感染や溶連菌感染が原因である場合があります。特に急な高熱を伴う場合は、当クリニックでの検査をお勧めします。
インフルエンザと風邪症候群の違い
インフルエンザ | 風邪症候群(風邪) | |
---|---|---|
原因 | インフルエンザウイルス | ライノウイルス・コロナウイルス |
発熱 | 急激 39℃~40℃ | 緩徐 平熱~37℃ |
主な 症状 |
全身倦怠感・食欲不振・関節痛・筋肉痛・頭痛 | 咽頭痛・鼻汁・咳 |
合併症 | 気管支炎・肺炎・脳症など | ほとんどない |
インフルエンザの検査
鼻の中や咽頭を綿棒でぬぐう検査です。38℃以上の熱が出てから、12時間以上48時間以内の実施が最も正確であるといわれています。15分~20分ほどでインフルエンザ感染の有無及びA型とB型を評価することができます。
インフルエンザと診断された場合、当クリニックでは診断書の発行を行っております。
インフルエンザの治療
インフルエンザ発症後、48時間以内に抗ウイルス薬(ウイルスの増殖を抑える薬)を服用することで、発熱期間が短縮できると認められています。また、合併症予防においても重要です。
タミフル(内服薬) | A型インフルエンザ及びB型インフルエンザに有効な抗ウイルス薬です。 粉薬とカプセルがあり、1歳以上のお子様から使用できます。但し、9歳未満は使用できるが、使用した場合に異常行動の恐れがあることをご家族に説明をすることとされています。 |
---|---|
リレンザ(吸入薬) | A型インフルエンザ・B型インフルエンザの両方に有効なウイルス薬です。 5歳以上の上手に吸入できるお子様から使用できます。ご自宅でパウダー状の 薬を口から吸入する薬です。 |
イナビル(吸入薬) | A型インフルエンザ・B型インフルエンザの両方に有効なウイルス薬です。
5歳以上の上手に吸入ができるお子様から使用できます。このお薬は、1回の吸入でインフルエンザ治療が終了します。
|
- 10歳未満 1容器(2吸入が1回分)
- 10歳以上 2容器(4吸入が1回分)
合併症
- ハイリスク群~特に気をつけなければならない人~
-
インフルエンザの感染後に重症化したり、合併症を引き起こす可能性の高い人たちのことを「ハイリスク群」といいます。 ハイリスク群とはインフルエンザウイルスに感染すると、重症化するリスク(危険性)の高い人がいます。特に以下の持病がある方は日ごろから手洗い、うがい、人ごみを避けるなどの予防対策を積極的に行いましょう。また本人だけでなく、周囲の方々も感染しないように、またさせないように配慮することも重要です。
ハイリスクとなる持病
- 慢性呼吸器疾患
- 慢性心疾患
- 糖尿病などの代謝性疾患
- 腎機能障害
- ステロイド内服などによる免疫機能不全
さらに乳幼児や高齢者についても、インフルエンザが重症化することがあると報告されています。予防を心がけるとともに、かかりつけの医療機関に発症時の対応について相談しておくことが大切です。