胃がん予防のためにピロリ菌検査と治療(除菌)
胃がんは年間13万人以上の方が新たに発症し、うち5万人の方が亡くなっています。
胃がんの原因はピロリ菌感染によるものと考えられています。ピロリ菌は乳幼児期に感染し、慢性胃炎を起こし潰瘍やがんを引き起こします。
早期にこのピロリ菌を除菌することで、胃がんを予防できることが分かっています。
20歳を超えて胃の調子が悪い方は、胃カメラ検査を受けることをおすすめします。ピロリ菌の有無についてもできるだけ調べておきましょう。
当クリニックは「ピロリ菌を除菌する」だけでありません。胃腸のアフターケアと、その後の栄養指導までしっかりとフォローいたします。
ピロリ菌とは
ピロリ菌の正式名は「ヘリコバクターピロリ」といい、胃の中に住む細菌です。
ピロリ菌の感染が持続すると、胃の炎症が起こり、胃・十二指腸潰瘍や胃がんなどの病気のリスクが高まります。
ピロリ菌の検査が必要な人
ピロリ菌は下水道が整備されていなかった世代の人に感染率が高いと言われ、乳幼児期に親族から口や唾液を介して感染している場合もありますので、ご家族の中に胃がんにかかったことがいる方や、胃の調子が悪い方は一度、ピロリ菌の検査をおすすめします。
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の除菌について
ピロリ菌は3種類の薬(胃酸の分泌を抑える薬と2種類の抗生物質)を1週間きちんと飲むことでほとんどの場合除菌することができます。しかし薬の飲み忘れや、抗生物質の耐性によって、除菌できない方が2~3割いらっしゃいますので、服用後に除菌できたかどうかの判定を行います。
この判定で除菌できなかった方は、薬を1種類変更して、もう1週間服用していただくことで、9割以上の方が除菌できます。
ピロリ菌の検査・除菌費用について
下記に該当する方は保険適応となります
- 内視鏡検査又は造影検査において胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の確定診断がなされた患者さん
- 胃MALTリンパ腫の患者さん
- 特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
- 早期胃癌に対する内視鏡的治療後の患者さん
- 内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた患者さん など